団長ご挨拶 



第82回定期演奏会プログラム(2008年6月22日)

新潟交響楽団団長 大塚哲夫

 本日は第82回定演にようこそおいでくださいました。団員一同厚くお礼申し上げます。
 冠に付されているトヨタコミュニティコンサート(TCC)は、トヨタ自動車が社団法人日本アマチュアオーケストラ連盟(JAO)と提携し「音楽を通じて地域文化の振興に貢献する」目的のもとに1981年に発足いたしました。全国のアマチュアオーケストラを支援し続けて27年、TCCは本日の演奏会で通算1240回を数え、延入場者は100万人に達しております。新潟県では過去12回開催され、そのうち当団が11回実施しております。自治体の文化の切捨てが話題になっている昨今、一貫してメセナ活動を継続しておられるトヨタ自動車に心から謝意を表します。
 さて、2年間お世話になった船橋洋介氏にかわり今年から客演指揮者として松沼俊彦氏をお迎えいたしました。先生は当団の伝統に漬かった体質?に妥協することなく、ご自身が納得ゆくまて指導をされます。熱が入りますと所定時間を忘れて音楽つくりに没頭され、その結果私たちは後片付けもそこそこに練習会場を後にしたこともしばしばございます。練習を離れても先生のロから飛び出す話題は常に音楽に関することであり、「趣味は音楽」ともいうぺき松沼先生の姿勢に感銘を受けております。
 前回は潟響初のオールフランス音楽プロでしたが、今回はウィーン音楽でまとめてみました。音楽の都ウィーンで研鑽を積まれた松沼先生の情熱溢れる指揮棒に私たちがどこまでついていけるか…?ともかく精一杯演奏いたしますのでご期待ください。


(第80回定期演奏会(2007.6)プログラム)  新潟交響楽団団長 大塚哲夫

 本日は私たちの定期演奏会にようこそおいで下さいました。団員一同厚くお礼申し上げます。昨年が当団創立75周年ということで4分の3世紀が経過いたしました,そして本日ここに節目となる第80回定期演奏会を迎えたわけです。これまで当団を支えていただいた皆様方に改めて御礼申し上げます。また、私事で恐縮ですが私が初めて新潟交響楽団の定期演奏会(第4回=1957年)に出演してから今年で50年目、故石本準一団長の後を引き継いで団長に就任してから20年が経過いたしました。まさに光陰矢の如し,と痛感せずにはおられません。

 今年は当団の音楽活動が多忙を極め、本日を含めて三つの演奏会がこの6月に集中いたしました。6月3日(日)にNHKテレピ(BS2)で全国放映された「お−い、ニッポン=新潟県」に生出演し,新潟市ジュニアオーケストラ教室の皆さんと共演いたしました。また来週の6月24日(日)には見附市でトヨタ自動車及び新潟県トヨタ販売会社グループの協賛を得て全国初となる移動型のトヨタコミュニティ−コンサートを開催し、地元見附市のアルカディア混声合唱団との共演で團伊玖磨作曲「筑後川」その他を演奏いたします。これら一連の演奏会マネジメントは社会人としての職務と並行して行わねばなりませんでしたが,団員一同が音楽に対する情熱と愛団精神を持って協力し日夜作業に励んでもらった結果、何とかこの難局を乗り越えることが出来ました。

 今回は2つの交響曲「第7番」を演奏いたします。シューペルトはロマン派の開拓者と呼ぱれ、第7番は「未完成交響曲」の名で多くの人々に親しまれてまいりました。この曲は最近でこそ当団の演奏機会も少なくなり、10年程前にヘートーヴェンの第九交響曲(現時点て通算32回目)に最多演奏回数曲の座を譲りりましたが,記録に残っている限り本日が通算17回目となり、かつての潟響レパートリー・ナンバーワンの輝きは失っておりません。一方、ブルックナーはロマン派最大の作曲家の一人であり,当団が初めて取り上げる作曲家であります。ロマンチシズムと宗教色が融合した荘厳な作品ですが、特殊楽器(ワグナーチューバ)を必要とするためアマチュアオケでは演奏される機会の少ない曲です。このたび新たな潟響を眼指して80回を飾るにふさわしい曲目として取り上げてみました。

 これからも新潟交響楽団に市民の皆様の変わらぬご支援,ご指導 こ鞭撻をお願い申し上げます。


(第79回定期演奏会(2006.11)プログラム)  新潟交響楽団団長 大塚哲夫

 日本海側初の政令指定都市誕生を来春に控えた新潟市、本日はその市長選挙の投票日であります。何かとお忙しい中、当団の第79回定演にお越しいただきまして厚くお礼申し上げます。1931年(S6)に新潟市に誕生した当団にとりまして今年は四分の三世紀、すなわち創立75周年にあたります。歴史の重さを感じつつ、「オーケストラの演奏を通じ、団員の演奏技術の向上を図り、合奏の楽しさを体得すると共に、地域社会の音楽文化の振興に寄与する」(新潟交響楽団規約第3条)ことを目的に、これからも積極的に活動を続けてまいりたいと思います。

 「独奏楽器とオーケストラが合奏する」協奏曲、なかでもヴァイオリン協奏曲はピアノ協奏曲と並んで多くの作曲家が手掛け、数々の名曲を生み出しました。ベートーヴェン、メンデルスゾーン、チャイコフスキーは一般に三大ヴァイオリン協奏曲と呼ばれ、クラシック愛好家の定番として親しまれております。これにブラームスを加えて四大ヴァイオリン協奏曲と呼んだり、作曲家の頭文字Bをとってバッハ、ベートーヴェン、ブラームスを3Bヴァイオリン協奏曲とする捉え方もあるようです。当団でのヴァイオリン協奏曲の演奏歴(定演以外も含む)をたどってみますと、過去に20回、18名のヴァイオリニストとの共演を果たしました。そのうち複数回にわたって演奏された作曲家はベートーヴェン(6回)、ブルッフ(5回)、メンデルスゾーン(3回)、モーツァルト(2回=第5番)、この4名で全体の約8割を占めております。ブラームスは3年前の第72回定演で初めて演奏し、残された最後の大物チャイコフスキーをいよいよ本日初演することになりました。

 ソリストの井上静香さんは新潟市のご出身で、1993年(H5)新潟県音楽コンクール大賞を受賞された逸材であります。サイトウキネンオーケストラ、小潭征爾音楽塾、水戸室内管弦楽団などに出演されたり、国内トップクラスの方々と室内楽共演されるなどエネルギッシュに演奏活動を続けておられ、将来を嘱望される若手ヴァイオリン奏者でいらっしゃいます。新潟市はこれまでにも著名なヴァイオリニストを多数輩出しており、井上さんも弦楽器王国新潟の系譜を引き継ぐお一人として、今後ますますのご活躍が期待されております。  

本日のご来場、重ねてお礼申し上げます。最後までごゆっくりお楽しみください。


(第58回定期演奏会プログラムより) 新潟交響楽団団長 大塚哲夫

 本日は私たちの演奏会にようこそおいでくださいました。心よりお礼申し上げます。
 今回演奏いたしますブラームスの交響曲第一番は、昭和56年の団創立50周年記念第37回定期演奏会でのメインプロブラムでした。当時は「フラームスの交響曲なんて演奏できるだろうか?」といった不安感と、「50周年の節目として何とか演奏してみたい!」といった願望とが入り混じってのブラームス初挑戦でありました。
 あれから15年、アマチュア・オーケストラの宿命ともいえる転勤・異動、あるいは進学や高齢による引退なとでメンバーの多くが入れ替わりました。既に他界された方もおられます。しかし、当時のメンバーのうち二十名が本日のステージにも出演しており、首席奏者として活躍している団員も数名います。私自身にとりましても、この曲の第二楽章終盤に登場するヴァイオリン・ソロが、潟響のコンサート・マスターに就任して以来初めてのソロでしたので、当時を思い起こすたびにあの時の緊張感がひしひしと伝わってまいります。
 環白本海文化交流の拠点として、新潟市の果たすべき役割は年々その重要度を増しており、また平成10年秋の市民文化会館の完成へ向けて市民の期待感も一段と高まってきています。当団も今年で創立65周年を迎えますが、市民の皆様に愛されるオーケストラを目指し、地方文化のにない手として、この音楽の殿堂に恥じることなく、さらに研鑚を積んでいきたいと思います。